日本山岳会の年報『山岳』に『山の旅人』の書評掲載

日本山岳会が年1回発行する機関誌『山岳』(2021年・第116号)に、栗秋正寿『山の旅人 冬季アラスカ単独行』の書評が掲載されました。

評者は山岳・自然写真の巨匠、水越武さん。偶然にも水越さんの初めての海外登山(1969年)が、本書の舞台となっているデナリだったそうです。

「垂直の旅」のデナリ登攀の文章を読んでいると、体の奥深くに眠っていた感覚が浮上してくる。氷河の深いクレバスの底の暗闇や、青みを帯びた透き通った月光が氷に反射する微かな輝きなどが蘇ってくる。半世紀も時間が経過してしまうと、繊細な感覚などは回想することが難しくなるものだ。それが文章や映像の助けによって追体験できることは、登山記などを読む楽しみであり大きな喜びだと言えよう。

また、『山の旅人』に栗秋氏の取材記事「ハンターでの葛藤――人生初の救助」を再録させていただいた柏澄子さんも、『山岳』同号に「コロナと登山、模索を続けた2020年」という文章を寄稿されています。

『山岳』(2021年・第116号)