ツンドラの記憶
エスキモーに伝わる古事
八木 清
本体2200円(税別)
2024年1月30日刊行
A5変形判・上製・112頁
ISBN 978-4-910149-05-9 C0098
装丁・組版:閑人堂
「これはおとぎ話ではなく、本当にあった出来事なんだ。俺たちの歴史なんだよ――」。
世界の始まり。生き物たちの奇談。精霊や魂にまつわる面妖な物語。人間と動物に区別がなく、同じ言葉を話していた時代の記憶。時にユーモラスで、時に難解な〝魔法の言葉〟を、極北の大地に生きる狩猟民は世代を超えて語り継いできた。
探検家ラスムッセンが未開の極地で採録した彼らの伝承を中心に、長年エスキモー文化圏の人々や自然を撮影してきた写真家が選び、和訳したアンソロジー。
八木 清(やぎ・きよし)
1968年、長野県生まれ。1993年にアラスカ州立大学フェアバンクス校ジャーナリズム学部を卒業後、写真家・水越武氏に師事。1994年から極北の先住民族エスキモーやアリュートのポートレート、生活・文化、彼らが暮らす自然風景の撮影を続け、写真展などで発表している。大型カメラのネガによるプラチナプリントで写真集『sila』(2011年、フォト・ギャラリー・インターナショナル)を制作。2004年、日本写真協会新人賞。2005年、準田淵行男賞。