植物学者の散歩道

植物学者の散歩道

舘野正樹

本体2200円(税別)
2023年9月30日刊行
四六変形判・上製・208頁
ISBN 978-4-910149-04-2 C0045
装画:保光敏将

「ここでは毎日、何かしら新しいことが起きた。赴任して25年になるが、飽きることはない」。四季の豊かな自然のなかで、可憐な花も、身近な木々も、深い森の巨木も、それぞれが驚くべき〝生き方〟をもっている。環境に適応して子孫を残すために、植物たちは何億年も進化の旅を続けてきた。土や水、大気と太陽、虫、鳥、菌類、そして人間活動との多様で複雑な関わり。その不思議さ、美しさ、素晴らしさ。植物学者が〝未知の世界との境界線〟を逍遥し、樹木と草花の「生」を見つめるエッセイ60篇。

舘野正樹(たての・まさき)

東京大学大学院理学系研究科准教授/日光植物園園長。専門は植物生態学。1958年、栃木県生まれ。東京大学大学院理学系研究科で博士号(理学)を取得後、カリフォルニア大学バークレー校研究員、群馬大学助教授などを経て、東京大学附属の日光植物園で1998年より園長を務める。著書・訳書に『カラー新書 日本の樹木』(筑摩書房)、『植物生態生理学 第2版』(監訳;シュプリンガーフェアラーク東京)など。趣味は登山、料理。

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